1/43 サイズ F1ミニカー
ミニチャンプスオニクス) 
ウィリアムズ・ルノー FW16
Part II

FW16の2社・3タイプの見比べページの続編です。

次はバックビューいってみましょう

3タイプを並べている写真以外にも、明るさを調整して黒いパーツを強調する写真はチェッカー箱で撮ってみました。







カウルの青い帯部分の形状は、(白い帯部分の抜きにあたるので)白い帯部分の形状次第となるのです。
自画自賛になるのですが、その部分は実車同様に水平感がでるように丁寧に自分で全面的に貼り変えたオニクスのが一番良い感じですね。
旧版ミニチャンプスのは白い帯部分が前後で太さが変わる(青い帯部分のデカール処理が悪い)ので、バランスが酷いです。
新型ミニチャンプスは妙なV字になってますね…。これはサイドビューでしっかり水平感がでるように処理されてないと、どうにもなりません。
サイドビューの水平感は旧版の方がそこそこ良かったからなぁ…(残念)

ではリアウイングを見てみましょうか。
オニクスのは高さが…間違ってませんかねぇ?
全高いっぱいまでリアウイングも高さをとっているように見えますが。
ミニチャンプス(新旧)くらいがちょうど良いと思います。
逆V字の低い方のエレメントの形状は、位置(高さ)V字具合共に良いのが新型ミニチャンプス。
V字具合はなかなか良いけれど高さが高すぎるのがオニクス。
V字具合どころか幅(太さ)が一定していない不思議な形状をもつのが旧版ミニチャンプスというところでしょう。
(チェッカー箱のがわかりやすいかと)

アンダートレイ後端の跳ね上がり具合はそれぞれ違いがありますね。
でも形状が違うわけではないし、実車とピッタリのはなく少しずつズレているかな?ズレてるベクトルが違うけれど。

さぁ、そして旧版ミニチャンプスだけが、この3タイプの中で圧倒的に致命的な間違いを犯しています。
そこはどの部分でしょうか?
リアのサスアームです。
オニクスは、まるでブラゴ製のようにサスアームがセットで1ユニットになったものですが、形状は大きくは間違っていません。
新型ミニチャンプスはほぼ完璧。
しかし旧版ミニチャンプスは(通常箱の写真だと明るくしてあるので、わかりやすいです)、ドライブシャフトが多いです。
雑誌の33ページ、54ページ(これが複数タイプ載ってますね)、57ページ(ドアップです)、がわかりやすいですね。
ウイングの底板になるような形状のエレメントでドライブシャフトを覆っていたのが、このFW16の特徴の1だったハズです。
それなのに、旧版ミニチャンプスはドライブシャフトが、わざわざ別に存在しています。
そしてウイングのようなエレメントガカウルの上面から直結で生えているというともでもない構造をしているんです。
ミニカー的に言うなら、カウルと同じダイキャスト部品として、カウルと1パーツになってしまっています。
醜く無理矢理黒く塗装しているので、なんとも表現し難いパーツに生まれ変わっているんですねぇ〜。
トップビューだと変に黒だけ塗装しているのが滑稽に見えてしまう部分です(汗笑)
それに比べて新型ミニチャンプスは?
一番良い表現に進化・変身しましたね。
まるでギアボックスから繋がっているかのように、カウルより内側に入っています。
さすがは最新版。
見栄えは影響が小さいかも知れませんが、このマシンの特徴をちゃんと再現してきたのは大きいと思います。

次にもう1つのFW16の特徴の1つ! 
へ、
いきたいところですが、

ここらで軽ぅ〜く、この最新作である新型ミニチャンプスで、見比べに関係なしで時代を感じる良く出来たポイントもご紹介。



僕はF1マシンの中でもインダクションポッドの形状ってけっこうチェックする方です。
別に空力的なことや、空気の取り込みの効率の良さを形状から推測…しているわけじゃなく、単に格好良いかです(笑)
要は好みかどうかですね。
でもって、F1ミニカーだとその部分をうまく再現できているかっていうのをチェックするのが楽しみだったりします。
実車そのままに綺麗に再現されていますよね。この新型ミニチャンプスは。
さらに普段なら、今でもデカールで赤い横線1本「だけ」でチョコっと表現して終わっちゃうエンジンのキルスイッチも
ちゃんとレバーにしてありますね、お見事です。
さすがレジンモデル。
さにその真下のある給油口も、金属パーツで表現。(よくわかんないけど錆びないですよね?)
普通はデカールで表現してお終いでした。
ですから、オニクスも旧版ミニチャンプスも、給油口はデカールの表現のみです。
最近のF1では給油があった時代は、給油口にちゃんとフタがあったので、ミニカーとしては特に表現するものではなかったのですけれどね。
そしてドライバーの後部(椅子で言えば背もたれの部分ですね)もきっちり表現されています。
あの時代のミニカーは…



↑ご覧のように、別の板状のパーツをハメ込むような形(溜息)
もうリアルもへったくれもない技術の時代なので、似てるとか期待できません。
インダクションポッドもリアルからは程遠く…(涙)
セナ時代のミニカーって基本全部コレですよね(悲劇)

別の板状のパーツの時代はミニカーとしても酷かったけれど、そこが改善されてからでも、
インダクションポッドの形状は
2004年モデルのミニカーあたりまではリアルとは言えなかったですね。
2005年頃からようやく車種によっては評価できるっていうレベルになってきて、2006〜2007年くらいになってほとんどどのチームのミニカーもちゃんと再現されるようになったと思います。
そんな経緯を考えると、セナ時代のミニカーがここまで良い形状になったのを楽しめるのは、まさに最新型のおかげと言えますね。

他にも、



他にもこういう強度確保の為のワイヤーまで表現されていたりするのも、最近のミニカーならでは。
昔はサスアームそのものが太すぎたり、形状が全然違ったりで、酷すぎて『そんなの関係ねぇ〜』状態でした。



全体のラインがとても綺麗に再現されていますし、オンボードカメラがあの時代のマシンのミニカーに表現されたことも嬉しいです。
付け根の色が違うという、まだクリアしてないポイントはありますが、ここはまだ今の表現基準では無理なのかな?
(ドライバーの前方のアンテナはコレは銀色だけど、本当はオニクスのが正しくて黒です)



コレ!
このカット、近代F1と違ってサスアームの細かった時代のマシンにとっては命とも言える細いサスアームも見事に再現されています。
ただ細いだけではリアルとは思えませんが、適度な感じだと思います。
さらに、(トップビューやサイドビューで書いたような)モノコックからノーズまでのラインや(フロントビューで書いたような)ノーズコーンの絞り込み、そしてロスマンズカラーの面積バランスもなかなか良いので、こういうアングルの時に『昔F1雑誌で楽しんだFW16の形状』が楽しめるんですよね。
旧版ミニチャンプスやオニクスでは、こんなアングルを実車同様で楽しんで見ることはできなかったです。
素晴らしい!最新型のミニチャンプスFW16ありがとう(ハート)


今回はサラっと流した感じになりましたが、このあたりで区切っておこうかなと。

そして残りはいよいよ『サイドポンツーンの絞り込み』ですね。
これだけでそこそこ枚数いっちゃうので、最後の1ページに十分なりそうですから。

と、いうことで次回 part III がこのFW16の詳細ページのラストということで、もうちょっとお待ち下さいね。