さてさて、今回はライコネンにまつわるモノにたいして
うんちくコーナーと銘打ってしまいます。
今までならスペシャルページというタイトルでしたが。
いや、内容や構成は全く同じです(コラ)
でもどちらかというと、解説内容がただのうんちく系なんで(^^;;
MP4-21のオレンジ色のミニカーをまずはご覧頂きましょう。
通常カラー(実車もミニカーもどちらも)とオレンジカーの大きな違いは…
色の違いは当然ですね。
それ以外では、サイドポンツーンの横側のジョニーウォーカーとドライバーロゴでしょうか。
上側のがシーズンモデルです。正式なカラーリングですね。
真ん中と下側のが、ロゴの平行度が微妙に違いますよね?
実は、直接お店でチェックしていて、真ん中側のは各パーツの平行感もデカールの位置もバッチリだったんです。
ですので、それに決めてレジに直行…しそうだったんですが、
最後のチェックした1台が下側だったんです!
他のに比べて1台だけ『Kimiロゴ』が圧倒的に平行感がイイ!
Kの左端が上がっているのは曲面に対しての平面デカールなので仕方ないのですが。
内心「うぉぉぉぉ〜〜」と興奮して、それに取り替えようと思いましたよ♪
その1台の全体(他の部分のデカール)をチェックすると…今イチなんですよ(>_<)
他部分のデカールは数カ所が「ピシッ!」としていないのです…。
これは参りました。
別に2台買うつもりないしぃ〜。と思いつつ迷いました。
あまりに迷った為に、他のミニカーを見ながら20分ほどどちらにするか悩みました。
結果は!
2台ともゲットです(あほ爆)
やっぱりあの平行感は素晴らしいですよ。
もう、2005年のMP4-20のモナコGP仕様モデルを
バッチリ改造できた時のような高揚感に包まれて…その誘惑に負けました(笑)
で、この話のオチは…
このページの後半にとっておくとして、
オレンジカーのうんちくへと突入させて頂きたいと思います。
よろしくお付き合い下さると嬉しいです(^^;;
このオレンジカーに関しては、発売前に随分勘違いを呼んだモデルのようですね。
それはMP4-20のオレンジ色バージョンです。
マルボロマクラーレンから、ウェストマクラーレンへ変更する時の
MP4/12と翌年のMP4/13はオレンジ色のテストカーが登場しましたね。
このうちMP4/12のオレンジバージョンは実際にミニカーとして発売されています。
MP4/13はTAMEOキット等では発売済みですが、ミニチャンプスモデルでは未発売だったのが残念です。
ミカ・ハッキネンとマクラーレン・メルセデスにとって初のタイトルマシン。
その先行発表車なのに(T_T)
というオレンジカーの前置きはここまで。
MP4-20も同様のオレンジ色のテストカーが登場するのですが、
実はミニカーコレクターの中には、勘違いしている人もいるそうです。
ネットをあちこち見ていると時々すんごいです…。
リリース予定発表時(オレンジ実走時)には知っていたはずなのにね(笑)
画像でご覧頂きましょう。
テストドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサが乗っていますね。
ちゃんとロゴも平行になっています。
マクラーレンは曲面に対しても、きっちりロゴはまっすぐに見えるように貼ることにこだわるチームですね。
さすが、泥のついたブーツで出勤しようものなら知らない間に捨てられているほどの潔癖性(笑)の
ロン・デニスがボスをしているだけのことはあります。
おっと脱線(^^;;
レギュラードライバーだったライコネンとモントーヤは乗っていません。
理由は簡単。もうお役ご免のMP4-20でテストをする時間は
レギュラードライバーはチームのスポンサー活動であったり、
休暇にあてて、来季にそなえている時期だったからです。
その為、ゲリー・パフェ(DTMチャンピオン)も乗っています。
メルセデス繋がりでの育成プログラムのようなものでしょう。
距離稼ぎのテストなら彼でも問題ありませんからね。
マクラーレン・メルセデスMP4-20(オレンジバージョン)には以上の2名が乗っていました。
オレンジ色のマクラーレンは僕は好きなんですよ。
でもミニカーのリリース予定が発表された時に感じたのが
「実際には乗っていないレギュラードライバーのもだしてくれるの?」でした。
勿論、発売されたら喜んでライコネンモデルを買いますけどねv(^o^)v
マクラーレンが実際に乗っていないドライバーの架空モデルを発売させるなんて珍しいなぁと。
そして実際どうやらお流れになりそうです。
既にデラロサのオレンジバージョンのミニカーは発売されていますが、
ライコネンのとモントーヤのは一向に発売されそうにありません。
そうのうちに2006年モデルのミニカーが先に発売されました。
その2006年モデルですら、途中解雇となったモントーヤモデルに関しては
チームエディションと呼ばれるマクラーレンの公式サイトで販売されるモデルが中止になっていますから。
1年間かけての引き留めを振り切り、2007年には他チームに移籍したライコネンに関しても
架空モデルのミニカーが発売されることはないでしょうね。
ではMP4-21のオレンジバージョンに話題を移しましょうか。
MP4-21はMP4-20と違いWestには一切関係がありません。
ジョニーウォーカー・マクラーレンになるからです。
しかしそのデザインは完全に塗装が終わるまでに開発テストを行う為にも
完成後のニューマシンはオレンジバージョンで公開され、テストを開始しています。
正式カラーリングは塗装に時間がかかるそうです。
しかしWest・ウェストタバコは、
実際にはスポンサーマネーをマクラーレンに支払っていて
MP4-20でシーズン後半に使用していたのと同じ手段で
ドライバーネームのロゴを入れることでタバコロゴをイメージさせていたようです。
勿論ロゴの露出も少ないということは、かなり減額はしていたと思いますが。
また話題が逸れてしまいましたね。
ではMP4-21です。
まずはシェイクダウンを担当したデラロサが乗った時の写真から。
それにしてもすごいサイドポンツーンのえぐり具合ですよね。
前のMP4-20、次モデルのMP4-22の2台よりもずっと深くえぐっていますね。
冷却性能が足りなかったようでMP4-22でマイルドにしているのが味噌です。
放っておくとついついやってしまう…まさにあの有名な
「やりすぎニューウェイ」の空力処理ですね…。
そして次にドライブしたのが…実はモントーヤ。
ちょっとライコネンファンとしては当時疑問に感じましたが、
とりあえずライコネンより先に乗っています。
そしていよいよ真打ち登場!
ライコネンが乗ります。
気絶しそうなくらいカッコイイと思うのは僕がライコネンオタクだからでしょうか?(笑)
ちなみに、このテスト前半段階ではまだ2005年モデルのヘルメットを被っています。
つまり上で紹介したミニカーと同一モデルというところでしょうか。
各部の処理にシャープなのを採用したがるニューウェイらしい作品ですね…。
しかも肝心なニューウェイさん、このマシンが走る頃にはレッドブルチームに在籍していますもんねぇ…。
とってもナーバスなマシンの作り逃げです(爆)
デザイナー不在のマシンが大活躍することは理論的にも不可能です。
ですが、データを解析して、アレンジするのが得意なマクラーレンは
翌2007年用のMP4-22には攻めすぎたパーツをマイルドなデザインに変更。
さらに他チームで採用されている良い空力パーツも取り入れて素晴らしいマシンを作っちゃいました。
ライコネンファンとしては、1年早くできなかったのかと怒り心頭です(溜息)
でもさすがにこのマシンでは限度があるので、来季のマシンは戦闘力が落ちると思うんですけどね。
逆にルノーが一気に上がってくると予想しています。
おっとまた脱線しましたね。
とにかく2005年仕様のヘルメットで乗ったオレンジカー。
これこそがミニカーで発売されたバージョンと同一と言えるでしょう。
…あれれ???
Σ( ̄口 ̄;|||
Kimiのロゴが斜めに上がっているじゃありませんか!!
MP4-20みたいに平行にセットされてるんじゃないの?
マヂ!?
ガビーン…。
そうなんです。
どうやらMP4-21は斜めにロゴがセットされているのが正解のようなんです。
とてもショッキングですが…。
平行なのは単に貼り方がまずかっただけなのかと。
デラロサが乗っているMP4-21も斜めにロゴがセットされていますもんねぇ…。
この事を先に頭に叩き込んでおけば…2台も買わずに…
バッチリのを1台買うだけで済んだのに…。
そして、テスト後半、いよいよニューカラー間近!
という時期でのテストには、めでたく2006年仕様のヘルメットも間に合ったようです。
アップで見るとこれですね。
ただし「Kimi」のロゴは入っていません。
ロゴが入るのは開幕戦からです。
ちょっと話が逸れますが、このMP4-21用のエンジンは実はとんでもない大失敗作でした。
MP4-20に搭載して先行テストを行う予定でしたが…。
なんとマウントに不具合が、というか結局搭載できず。
途中で中止・変更。
先行走行テスト開発が遅れた為にMP4-21への開発も難航。
MP4-21搭載後もとにかく壊れる・パワーが無い。という絶望的な状況でした。
ちなみにあまりのパワーの無さに開幕前、つまりオフシーズン中に一度スペック変更されました(ダメダメじゃん)。
そして幸い大改革的に改良した新スペックのエンジンが、シーズン後半に間に合いました。
そのエンジンはパワーは及第点、信頼性もアップしてそこそこ使えるものになりました。
というわけで、(ルール上)そのエンジンを改良するしかできない翌年のMP4-22では
(回転数制限ルールもある為、絶対的な)信頼性があがり、パワーも確保されているのです。
ライコネンの乗っている時に壊れないエンジンが欲しかった(怒)
なのでライコネン・モントーヤはよくエンジンを壊し、
アロンソ・ハミルトンはエンジンを壊さないとように見えますが…。
それは大いなる勘違いかと思われます。
そもそものエンジン事情が違いすぎますから。
アロンソがいなくなってもルノーエンジンは壊れないですね。さすがルノーです。
MP4-21のうんちく最後を飾るのはこの1枚です。
おっと、そのまえにコチラを。キラキラカラーの正式バージョンです。
まだ開幕戦直前ではないので、エミレーツ航空とのスポンサー契約がまとまっていなかったのでしょう。
前後の赤いウイングにはロゴがありません。
不思議なのがこの1枚です。
エミレーツ航空のロゴは入っているのに…フロントウイングが黒い!
黒いエミレーツ航空…謎です。
リアウイングは赤いのに…。
何故なのかは知りません。
ご存知の方教えてくださいませ〜_(- -)_
というわけで、また次回へ。
※ネットオークションではオレンジ色のMP4-21のミニカーに
『 West 』タバコのデカールを無理矢理に貼り付けたモデルも見かけます。
思わず絶句してしまいました。
2005年ハンガリーGPのフリー走行初日(金曜日)をもって、
『 West 』のロゴはマシンから外されています。完全に。
ですので、 West モデルは絶対に存在しない架空のモデルなのです。
これはハッキリ断言しておきます。
ですので、存在しないロゴのミニカーは買わない方がいいと思います。
ルノーに(かつてフェラーリが使っていた)マルボロや
フェラーリに(ルノーが使っていた)マイルドセブンロゴがつくのと同じくらい架空ですからね。
1997年マシンの『 MP4/12 』や1998年マシンの『 MP4/13 』でも
オレンジカーの『 West 』ロゴはカラーでは無くて、モノクロなんですよね。
それすら知らずにMP4-21にカラーの『 West 』なんて、偽物レベルにも程があるというものです。
私が自分の『 MP4/12 』オレンジカーに施したタバコロゴ改造はちゃんとモノクロですけど。
(^o^)v